■ FXのエントリー、タイミングの決め方

FXで多くの人が最初に悩むのが、「結局、どこで入ればいいのか」という問題です。
チャートを見ていると、あとから振り返れば、「ここが買い場だった」、「ここで売ればよかった」と簡単に見えます。
しかし、リアルタイムになると急に難しくなります。
※ まだ早い気がする
※ もう遅い気もする
※ ここで入って逆行したら嫌だ
※ でも入らないと置いていかれそうだ
この迷いが、エントリーを難しくします。
● 結論から言うと、FXのエントリータイミングは「一番底や一番天井を当てること」では決まりません。
本当に大切なのは、自分のシナリオに対して、どこなら「行動できる条件がそろった」と言えるかです。
※ つまり、エントリーは予言ではなく、判断です。
多くの初心者は、エントリータイミングを「最も有利な価格で入ること」だと考えます。
もちろん、有利な価格で入れれば理想です。ですが、それを追いかけすぎると、今度は入れなくなります。
※ 安く買いたい。
※ 高く売りたい。
これは誰もが思うことです。しかしその結果・・・
※ もう少し引きつけたい
※ ここではまだ我慢したい
※ もう少し良い位置が来るはず
と考えすぎて、結局チャンスを見送ることがあります。
逆に、慎重になりすぎた反動で、動き始めたところを慌てて追いかけ、今度は高値づかみや安値売りになることもあります。
● つまり、エントリーで大切なのは「最高の場所を探すこと」ではなく、
自分が迷わず実行できる場所を持つことです。
※ では、どうやってそのタイミングを決めるのか。
基本は、次の3つの順番で考えると整理しやすくなります。
● 1. まず方向を決める
最初に必要なのは、買いを考える相場なのか、売りを考える相場なのか、を決めることです。
これを決めないままチャートを眺めていると、少し上がれば買いたくなり、少し下がれば売りたくなります。
その結果、判断がブレます。
方向を決めるときには、
※ 上位足が上昇傾向か下降傾向か
※ 高値・安値の流れがどうなっているか
※ どの価格帯が意識されているか
を見ます。
ここでの目的は、未来を断定することではありません。
「今はどちら側を優先して考えるべきか」を決めることです。これだけでエントリーの迷いはかなり減ります。
● 2. 次に「待つ条件」を決める
方向が決まっても、それだけではまだ入れません。次に必要なのは、どうなったら入るのかという条件です。
たとえば買いを考えるなら・・・
※ 押し目を待つ
※ 直近の安値が崩れていないことを確認する
※ 反発の形が出るのを待つ
※ 上位足の流れと矛盾しない場所を選ぶ
といったように、入るための条件を具体化します。
ここで大切なのは、エントリーは「動いたから入る」のではなく、「条件がそろったから入る」という順番にすることです。
初心者が逆行しやすいのは、動きを見てから判断しているからです。条件を先に決めておけば、動きに振り回されにくくなります。
● 3. 最後に「間違いの場所」を決める
意外と見落とされやすいのが、どこで自分の見立てが間違いだったと判断するか です。
これが決まっていないエントリーは、実は完成していません。
エントリーは、入る場所だけ決めても不十分です。
「もし違ったら、どこでやめるのか」まで決まって初めて、判断として成立します。
たとえば・・・
※ この安値を割ったら買いシナリオは崩れる
※ この戻り高値を超えたら売りは撤回する
※ この値幅を超えて逆行したらいったん見直す
というように、「前提が崩れる場所」が必要です。
この場所が明確だと、エントリーの精度だけでなく、損切りの精度も上がります。
● 良いエントリーとは何か
ここで大切なことをひとつ言うと、良いエントリーとは、必ず勝つエントリーではありません。
リアルタイムの相場では、どんなに条件をそろえても負けることはあります。
相場は不確実だからです。
では、何が良いエントリーなのか。
それは・・・
※ 入る理由が説明できる
※ 入らない理由も説明できる
※ 間違いだった場合の撤退基準がある
※ その判断を何度でも再現できる
この4つがそろったエントリーです。
結果が負けでも、内容が良いことはあります。逆に、勝っても内容が悪いこともあります。
この区別ができるようになると、エントリーの悩みは少しずつ整理されてきます。
● エントリータイミングを難しくしている本当の原因
多くの人は「もっとチャートの見方を覚えれば、完璧なタイミングで入れるようになる」と思いがちです。
ですが、実際にはそう単純ではありません。
エントリーを難しくしているのは、知識不足だけではなく、「曖昧なまま入ろうとしていること」 です。
※ 買いか売りか決めていない
※ どこまで待つか決めていない
※ どこで間違いと判断するか決めていない
この状態でチャートを見ても、迷いが増えるだけです。
だからこそ、エントリータイミングの決め方とは、一言でいえば
※ 条件が整う前に入らず、条件が崩れたら撤退できる場所を選ぶこと 、です。
● エントリーとは、勇気ではありません。準備です。
そして本当に必要なのは、
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完璧なタイミングを当てる能力ではなく、
自分が納得して繰り返せる判断基準 です。
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